都城の創業支援三者協定/共同求人委員会の新たな試み

2019.3.29

 

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地域密着の企画運営体制を構築

都城の創業支援三者協定

 

3月19日、都城商工会議所にて今年度最後の三者協定会議が開催された。三者協定とは、創業支援事業を企画、運営するため都城市と都城商工会議所、そして宮崎県中小企業家同友会の三者が協定を締結、協力し合って活動しているもので、今年度で4年目となる。主な活動は創業塾やセミナー、地元の学生向けの「夢見る課外授業」等だが、この三者協定によって地元に根ざした経営者が企画運営に参画するため、他地域の創業関連セミナーとは一味もふた味も違った地元密着の「リアル」な支援が行えるのが特徴だと言える。実際に、創業塾を卒業した後も、創業塾で知り合った地元の経営者と付き合いや取引が続いたり、同友会に入会して共に学び合う仲間になる人もいるくらいだ。

 

 

正解がない中での挑戦と前進

 

今回の会議では、今年度の創業塾やセミナーの振り返りを行い、反省点、課題の抽出を行ったり、過去の卒業生の経営状況を共有して来年度の企画に活かしていく案を出し合ったり、いつものように多くの意見が飛び交った。この三者協定が活性化し続けている要因として、同友会の樋口事務局次長の存在が大きい。きりしま支部に所属する会員であり、地元の経営者でもある三者協定のメンバーが様々な意見を出し合う中、それらを上手くまとめ、具体的な企画や運営に繋げている。様々な環境や条件を持つ人が受講したり、参加したりする創業支援事業には、なかなか「これが正解」と言えるものがなく、試行錯誤の連続であるが、チャレンジ精神と実践力を兼ね合わせて素晴らしいハンドリングを見せてくれるのが樋口事務局次長だ。

 

課題

 

同友会としての課題は、この活動が全県に十分に周知されておらず、きりしま支部に限定されていることだ。地域社会への貢献、産官の連携、地域を支える中小企業という観点からの地方における創業機運の醸成及び創業支援、そして何より同友会運動と増強。これらの観点から、この素晴らしい活動事例を周知させ、県下の各地域へと波及させるべきだ。

 

新会員こそが増強の要

 

 

三者協定会議の後、今年度最後であることから打ち上げ(懇親会)を開催していた頃、きりしま支部の若手会員が主導して、新会員への勉強会(名称はまだ未定らしい)が開催されていた。同友会では、各支部において新会員向けのオリエンテーションを開催し、同友会の理念や基礎的なことを学び合うが、その新会員オリエンテーションとは異なり、きりしま支部のみの新たな試みらしい。私は三者協定の懇親会に参加していたため、その勉強会には参加できなかったが、終了後の懇親会に合流して、企画の内容や意義について主導していたダブルハウス(株)の渡会(わたらい)氏、(有)石井石油の長倉氏、IHU(株)の岩満氏らに話を聞くことができた。

 

渡会氏によると、この勉強会は「新会員に増強の意味と必要性を伝え、仲間を増やすための勉強会」とのこと。基本的に増強活動は、会活動に積極的な役員が中心になって行うことが多いが、何年か続けていると誘える知り合いもいなくなる。要するに「ネタが枯渇する」わけだ。その点、新しく入ったばかりの会員には、まだ同友会のことを知らない知人や友人、取引先も多いはずであるが、新会員はまだ同友会に自分自身が慣れることや理解することだけしか考えていない。むしろ心細さもあるので「例会に経営者の友人とぜひ一緒に参加して」と先輩会員にお願いされれば気が楽になるだろうし、会活動に貢献したというちょっとした達成感も得られる。渡会氏は「新会員を大切にすることが増強にも繋がる」と言うが、非常に理に適った考えだ。

 

この日の懇親会では、参加した新会員の皆さんが早速「次の例会に何人か連れて行きます」と宣言していた。増強活動において非常に積極的であり、成果も見せているきりしま支部の新たな取り組みに注目だ。

 


 

共同求人委員会の新たな試み

みやざきの元気企業と語る会

 

春分の日で祝日だった3月21日、みやざきアートセンターの「太陽の広場」にて宮崎県中小企業家同友会(以下、同友会)の共同求人委員会が主催する合同企業説明会「みやざきの元気企業と語る会」が開催された。共同求人委員会とは、「若者たちに感動のある暮らしを保証し、人間として生きのびる喜びを与えられる企業づくり・地域づくり」を目指し、採用活動を通じて企業体質の改善、社会的責務を果たせる企業づくり、人が育つ企業づくりについて学び合い、実践していくための委員会である。これまで同委員会では、高校や大学の先生との懇談会、学校訪問、合同入社式のような活動を行なってきたが、この合同企業説明会もその一つであり、今回は一つの試みとしてオープンなスペースでの開催となった。

 

 

一般的な企業説明会(就職説明会)では、企業ごとにブースが設けられており、学生や求職者が希望する企業のブースに行って話を聞くが、置いてあるのはテーブルと椅子のみ。カウンターでコーヒーやジュースを無料で受け取った後、テーブルに座ったらいろんな会社の社長や社員と会話できるカフェスタイルだ。参加企業は二十数社であり、背中に「MAX(共同求人委員会が発行する求人誌の名称)」と書かれた赤いジャンパーを着て来場者を待つ。共同求人委員会の阿萬委員長(株式会社アーム)に話を聞くと、来場者数は二十数名程度とまだまだ周知や動員には工夫は必要だが、リラックスしていろいろ話ができる環境は良かったとのこと。当日は地元ローカルテレビ局も取材に訪れ、ニュース番組で報道された。

 

 

参加した学生や求職者のアンケートを見ると「リラックスして話が聞けてよかった」、「県内の様々な社長の話を聞けて視野が広がった」、「たまたま通りがかって寄ってみたが、就職についての不安が少なくなったのでありがたかった」等の声が寄せられていた。

 

文・構成・撮影:
竹原 英男
TNAソリューションデザイン株式会社 代表取締役
宮崎北支部・理事・増強本部長・産学官民連携部会MANGO会長

 


本資料は同友会の会員がゲストや非会員を訪問したり、入会や例会参加をお誘いする際に活用していただくために試験的に増強本部が発行しています。PDFファイルをダウンロードできますので、印刷する等としてご活用ください。

 

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