第17期「経営指針をつくる会」第5講レポート

2019.6.29

 

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第17期「経営指針をつくる会」は、最終的に経営指針を作り上げることを目標に、丸一日の講座が6回、一泊二日の講座が2回の計8講で構成されるかなりストイックな講座だ。第1講は自身の経営を振り返り、経営姿勢について考え、第2講は「人を生かす経営」とは、そして経営者としての責任と自覚について確認し、第3講は外部環境分析から事業機会をどう掴むのかを考え、第4講は内部環境分析から「働きやすい会社」づくりについて学んだ。6月15日に開催された第5講は、「21世紀型企業づくりへ/7つの領域で自社を点検し、目指す方向を定める」をテーマに用意された「中期経営目標検討シート」に書き込みながら考える時間となった。第1講から第4講までは基礎的あるいは根幹となる考え方を整理するための学びであったのに対して、ようやく第5講から経営指針書に直接的に繋がっていく作業に入るようなイメージだ。

 

午前中の講義では社会保険労務士法人ALXの代表、井手真弓氏が登壇し、「地域と共に生き、『地域のインフラ』を担う中小企業へ」をテーマに話をした。企業総数においては国内で90%、宮崎では99%、雇用においては国内の76%、宮崎では95%を中小、小規模企業が占めている。このことを踏まえ「地域の思いに応え、地域の課題を担ってこそ強靭な企業づくりができる」と強く訴えた。地域の生存、発展を担うのは地域の住民であり、社員も住民である。社員が人間として成長して、住民として豊かな地域づくりに関わっていくことができているのか。社員の成長は自社のためだけなのか。改めて考えるきっかけとなった。

 

 

 

その後は「7つの領域」においてディスカッションを交えながら受講者、サポーター(過去に受講経験のある会員)と共に考え合った。(1)企業の社会的責任を自覚し地域に根ざして誇りがもてる企業づくり、(2)やりがいと働きがいをもって人が育っている企業づくり、(3)事業を再構築し変化を見据え持続的に成長する企業づくり、(4)強み弱みを把握し価値を生み出す源泉を構築している企業づくり、(5)働き方を改革し働きやすい会社になっていく企業づくり、(6)組織が活性化し風通しのよいイキイキとした企業づくり、(7)生産性改善で収益が向上し強靭な経営基盤が確立している企業づくり、これら7つの領域において、社会(地域)や業界の動向分析、自社の現状、5~10年後の自社の目指す姿を考え、書き込んでいく。私は既に経営指針書を自社で作成しており、これらについてはほとんど現在の指針書に書かれているが、改めてこの枠組みの中で考えていくと、多くの気づきを得ることができる。

 

 

 

二回目の講義では、有限会社鉱脈社の代表取締役、川口敦己氏が登壇した。特に強い印象を受けたのは、先の井手氏の講義とも重なるが、「人材育成は自社の為なのか」という問いかけだ。今回の第5講は、「企業の社会的責任」が大きな柱として据えられており、自社の経営指針を考える上で、自社(企業)づくりの中に社会の一員としての視野、視座で問題を捉えていくことの重要性を強く念押しされている。企業が社会に貢献するのは当然だが、社員が地域の課題を担っていることを自覚して仕事をしていると言い切るには、少なくとも我が社においてはまだまだ努力が必要だ。

 

 

最後に司会進行を務めた株式会社i・Roots代表取締役の山根尚氏が「4年前にこの経営指針をつくる会で作成した指針書に書いたことは、今ほとんど実現している」と述べ、地域に生きる人の期待に応えていける企業づくりをしていこうと締めくくった。

 


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文・構成・撮影:

竹原 英男

TNAソリューションデザイン株式会社 代表取締役

宮崎北支部・理事・県増強本部長・組織強化連絡会リーダー

産学官民連携部会MANGO会長(兼担当理事)

広報委員会担当理事・青年部設立準備会担当理事

 

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