【スポットライト】松浦牧場 松浦千博さん

2021.9.19

 

入会したきっかけをお聞かせください。

経営の勉強をする場所を探していた時に、宮崎大学で開催されていた講座で、お会いした方から同友会の話を聞きました。
他団体への入会も考えていましたが、例会等に何度か参加をしてガッツリ経営を学んで、自身のスキルアップにつながるのは同友会だと確信して入会しました。入会したとき、ちょうどひむか支部の立ち上げに動いていて、設立準備会に関わり、訳の分からないまま突っ走っていたことを覚えています。設立後の活動でここで他支部の方を含めて30名以上が集まって、交流会が開催されたことはいい思い出です。

 

今までどんなの学びがあり、どう実践してきましたか。

現在、乳牛140頭を飼育しており、正社員6名(うち家族4名)、パート2名で運営しています。
入会当時は家族経営で、そこからどう進んでいくかに悩んでいました。なんとか雇用をしたいと考え、宮崎同友会の共同求人委員会に参加しました。就職情報誌「MAX」に掲載する会社紹介の内容を家族で話し合いました。自分たちの牧場がどこを目指しているのかを真剣に考えることができました。また、労働環境の改善にどう取り組んでいくべきか、実現するためにどう利益を確保するか等、学んだことは大きかったです。
共同求人委員会の活動に取り組む中で、経営理念の大切さに気づき、「経営指針をつくる会」にも参加をしました。「何のために酪農を続けるのか?」という問いかけに、これまでふんわりとしていた思いが固まりました。
酪農とは、「命の循環」だと考えています。母牛が子牛を生み、その子牛が母牛となる。排泄物は、熟成させてたい肥として野菜農家で使われます。いま食の問題が指摘されることが多くなりました。添加物や農薬、化学肥料等が食の安全と持続可能な農業を脅かしています。地元産の牛乳を誠心誠意心をこめて作り続けることが、これらの問題の解決に少しでも役立つと信じています。
最近、乳搾りやバター作り等の体験会を始めました。牛乳や食品がどのように作られているのかを説明しながら尊い命を分けてもらっていることを、伝えたいと思っています。

 

今年度のフォーラム実行委員を担っていますね。

分科会づくりを担当しています。今、学校教育の変革に伴い学生の価値観も変化しています。中小企業も発信力を高め、学校教育の場においてはキャリア教育に大きく関わった方がいいと考えています。担当する分科会では、教育現場と中小企業を繋ぐきっかけとなるようにつくり込んでいきたいです。

松浦牧場の事務所では新人の女性スタッフとお会いできました。酪農家になることが夢という彼女は、牛の直腸触診という凄技を次々とこなしていました(実際に見たら間違いなくびっくりしますよ)。
松浦牧場は、2年連続で“九州 LOVE MILK CLUB優秀賞”を獲得しました。この賞は、九州各県1300戸の酪農家の内でTOP30戸しか選ばれないそうです。これからの松浦牧場から目が離せません。


インタビューアー
(有)斉田商事 齋田知明
(有)日高設備工業 日高憲一郎