記念講演

岩下氏は、1996年に障がい者雇用の「場」をつくるため、病院に勤めながら「喫茶コリドール」を開店しましたが、すぐに経営の悩みに直面。1999年に知人の紹介で同友会に入会し、2001年に社会福祉法人「清樹会」を立ち上げました。その頃、福祉業界で最初に習う「人間尊重」について、当時の中同協幹事長の赤石義博氏が話されたことで、経営者の団体で「人間尊重」という言葉が発せられたことに強い衝撃を受けました。そして、その言葉が障がい者の人達の「自立」と「生活」を支援している経営の原点になっています。
様々な困難に当たりながら障害者の人達が接客する飲食店の難しさに向き合い、7つの事業所を立ち上げ、それを支えてきたスタッフの方と共に「イキイキと働ける場」「障がい者の方も、スタッフの方も活躍できる場」をどうつくり上げてきたのか。
現代の激しい経営環境の中にも、地元宮崎で頑張っている経営者がいます。会社があります。業種、性別、年齢などを超えて経営をされてきた岩下さんの講演は、きっと参加者の皆様に勇気や元気や、経営する上で大事なことを感じ取ってもらえると思います。